国語の教科書より。 井上ひさし 『握手』

中3国語。井上ひさし『握手』。

よい小説ですね。来年は中学の教科書改訂の年だけど、また載っていればいいな。

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「日本人は先生に対して、ずいぶんひどいことをしましたね。交換船の中止にしても国際法無視ですし、木づちで指をたたきつぶすに至っては、もうなんて言っていいか。申しわけありません。」


ルロイ修道士はナイフを皿の上に置いてから、右のひとさし指をぴんと立てた。指の先は天井を指してぶるぶる細かく震えている。

また思い出した。ルロイ修道士は、「こら。」とか、「よく聞きなさい。」とか言う代わりに、右のひとさし指をぴんと立てるのが癖だった。

「総理大臣のようなことを言ってはいけませんよ。だいたい、日本人を代表してものを言ったりするのは傲慢です。それに、日本人とかカナダ人とかアメリカ人といったようなものがあると信じてはなりません。一人一人の人間がいる、それだけのことですから。」

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「仕事がうまくいかないときは、この言葉を思い出してください。『困難は分割せよ。』あせってはなりません。問題を細かく割って、一つ一つ地道に片づけていくのです。ルロイのこの言葉を忘れないでください。」

(「仕事」を「勉強」といいかえても、まったく同じことがいえると思います。)
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